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Autopsy - Bathe In Fire

http://www.youtube.com/watch?v=ipgYglZyvFg

本当はアルバム全曲一曲づつ語りたいくらい最高です。

このアルバム、本当に頭おかしいです。よくこういう歌詞を延々思いつくなあと、花丸あげたいです。素晴らしい。

歌詞もド基地外ですが、曲構成も完璧です。ほぼ全て2,3分という短さで一曲一曲すごく丁寧に作られています。実はかなりテクニカルなことやっていて、彼らのアルバムのみならず、私が持ってる全てのDeath Metalのアルバムの中から五本指に入るくらいお気に入りです。

さてこの曲はその中でもとびきり短く、Autopsyの魅力満載の一曲。歌詞はとてもシンプルでストレート、Dannyの超絶カッコイイソロに加え、頭が吹っ飛びそうなくらいヘッドバンキング必須なリフの波。まるでじゃんがら全部入りカピタン粉落としみたいですね!

ちなみに史上最低最悪のジャケットにふさわしいShit Eaterという曲は、アルバム中で一番ぶっ飛んでる歌詞ですので、是非調べてみることをオススメします。

Fear Factory - Sangre de Niños

http://www.youtube.com/watch?v=aUD8GlLhJy0

工具箱やら、変な盾やら、買うたび後悔するんだけどやっぱり買ってしまう巨大な限定盤をよく出しているFear Factoryの1st(になるはずだった)から一曲。

あの有名なRoss Robinsonが初めてプロデュースしたアルバムで、メジャーデビュー前の彼らと揉めたのかそれともアルバムの出来が不満だったのかよくわからないですが、リリース前にボツになりました。(後の2002年に11年越しのリリース。)

Nu Metalっぽさはあまりなく、オーソドックスな仕上がりになっています。ですが、どうもこのアルバムを聴くと、曲全体から湧き上がるメキシコ臭というのでしょうか・・・Dino関の故郷の音色がところどころ聴こえてくる気がしてならないのは私だけでしょうか。この曲のタイトルはスペイン語ですからますますメキシコ気分です。

ガチガチのIndustrial Metalももちろんかっこいいのですが、これくらいはっちゃけてたほうがDino関らしいと思うのですが如何でしょうか。

Artillery - Jester

http://www.youtube.com/watch?v=RzcFUUYGXEs

デンマーク出身だから変に北欧北欧してるかというとそんなことはなく、昔から良作Thrash Metalを出し続けているArtilleryですが、特にギターを弾く人のからするとそのリフの複雑さとバリエーションの多さで、この人達は頭おかしいんじゃないかといつも思う次第です。(褒め言葉です。)

Flemmingが辞めてしまったあたりから聴かなくなった、という人も多いのではないかというくらい特徴のある彼のボーカル。この曲は彼が参加した最後のアルバム「B.A.C.K.」とほぼ同じ時期(あるいは全く同時に)録音されたと思われるシングルのみの曲です。後のB.A.C.K.再販盤にてボーナス・トラックとして収録されています。

しかしながらこの曲、BACKとは少し方向性が違う曲調かなと感じます。どちらかと言えば過去のBy Inheritanceを思い出させるリフで、無茶苦茶かっこいいです。かっこいいのですがこれまた非常に難解なリフで、とてもじゃないけどコピーできそうにありません。ライブではあまりやっていないようで、Youtubeでもライブ映像は発見できませんでした。(見つけたという方、ご報告お願いします。)

よく聴いてみると、BACKの曲とはミックスが違う気がするので、もしかしたらアルバムとは録音時期が違うのかもしれません。(Jesterのミックスのほうが好きなので、BACKのリミックス盤出して下さい。あのオリジナルミックスはちょっと・・・)

Anathema - And I Lust

http://www.youtube.com/watch?v=_1oDeD3F3dU

今のAnathemaファンには申し訳ないですが、もう本当にどうしようもない音楽を作り続けてるAnathemaの92年のEP(ほぼデビュー作と言って間違いない)は言葉では言い表せないほど素晴らしい作品でした。

Peaceville御三家とか言われてたみたいですが、Paradise Lostと並んでDeath/Doomのパイオニアでした。(当時の)Paradise Lostが割りとオーソドックスなDeath Metal寄りな音楽性だったのにたいして、Anathemaはメロディアスなリフや深い歌詞などを織り交ぜいて、音楽的にかなり斬新なことをやっていたなと感じます。

後の93年に出る1stアルバムに比べ、こちらのEPのほうが重さと深さが上です。(よくわからない表現ですが)特にこの一曲目は出だしから耳に残るシンプルで重くダークなリフで圧倒します。

Darrenのボーカルスタイルも非常に良く、メロディアスなリフに似つかわしい吐き捨てるような歌い方が妙にマッチしていて、2ndアルバムにてVincentが披露したような綺麗なデスボーカルではダメなんだということが良くわかります。(結局その後メタルを捨ててしまいましたが)

Darkthrone - Cromlech

https://www.youtube.com/watch?v=ClsgeBC1d0Y

Darkthroneといえば、ご存知Blackの大御所ですが、メジャーデビュー作以前はDeath寄りな路線で活動していました。

私はこの頃のDarkthroneが一番好きです。今でもバンドの作曲のアイディアの基準にしていますし、Death Metalのひとつの完成系であると信奉しています。

もしノルウェーでDeath Metalのムーヴメントが発生していたら、おそらく彼らがパイオニアになっていたことでしょう・・・Norwegian Death Metalというジャンルがもし発生していたら、きっとこのスタイルを受け継いだでしょう・・・そういったことに思いを馳せながら聴いています。

アルバム全体に言えることですが、曲展開が複雑で、無駄がなく、唯一無比のスタイルを確立しています。Fenrizのドラムテクが冴えてます。Nocturno Cultoのボーカルスタイルは今より少しDeath Growl寄り、このアルバムのレコーディング時はリードギターを担当しています。今と違ってきちんと4人バンドで作ってるので、2人体制以降とは音作りが違うことがはっきりとわかるはずです。